白川郷などから移築した国指定重要有形民俗文化財の「旧大戸家住宅」をはじめ10棟の合掌造りの民家を配し往時の生活を知る貴重な博物館です。 村内には、国登録有形文化財の旧岩崎家(民俗資料館)、旧遠山家の板倉もあり、内部を公開しています。 また、陶芸体験や和紙の絵漉きが出来る飛騨工房、飛騨の味が楽しめる市倉、桜とモミジの里山「歳時記の森」などがあります。 飛騨人の素朴な心が今も息づいている合掌村は、やさしく温かい「心のふるさと」です。
●下呂温泉合掌村では四季折々の催しものを開催いたします。 詳しくは詳細情報の《イベント情報》をご覧ください。
●合掌村のイベント情報は
≪下呂温泉合掌村HP≫をご覧ください。
○施設概要(見所)
下呂温泉合掌村は、「合掌の里」と「歳時記の森」の2つのゾーンに分かれており、それぞれが特徴ある施設となっています。村内には、四季折々の山野草が咲き、日本の原風景の風情を醸しだしています。
「合掌の里」は、国重要有形文化財「旧大戸家住宅」をはじめ白川郷などから移築した10棟の合掌造りの民家で集落を再現しており往時の生活を知ることができます。
下呂温泉に伝わる伝説や昔話を現代的な影絵劇で公演する影絵昔話館「しらさぎ座」は、全国で唯一の常設影絵上演館で、繊細なデザインと柔らかな色調の「新感覚な現代影絵劇」を上演しています。
そのほか、陶芸や陶器の絵付け体験、和紙の絵漉き体験ができる「飛騨工房」、遊行僧円空について展示している「円空館」、「合掌の足湯」、「竹原文楽記念館」、川魚の炭火焼きが人気の「市倉」、めん処「合掌茶屋」があります。桜とモミジの里である「歳時記の森」は、茶房「萬古庵」、水車小屋、土蔵、かえる神社、棚田や園内をめぐる散策路のほか、175mの森の滑り台があり、森をめぐりながら季節の移ろいを感じることができます。
○下呂温泉合掌村の歴史
下呂温泉合掌村は、昭和38年3月に大野郡白川村から移築した国指定重要民俗文化財「旧大戸家住宅」及び、富山県五箇山(現・南砺市)などから移築した合掌造りを中心に、 10棟の合掌家屋で集落を再現しています。
旧大戸家住宅は、現在の白川郷集落から約10km南に位置する御母衣字上洞にあり、御母衣ダム建設(電源開発)の際に集落が離散し、保存管理が困難であったものを、保存展示するために解体移築したもので、天保4(1833)年から弘化3(1846)年まで13年をかけて建造されものと「棟札」に記録されています。 間口24.96m、奥行き12.27m、建坪251,337?の切妻茅葺き合掌造りで、昭和31年6月28日(文化財保護委員会告示建1367号)に国重要文化財に指定されています。また、昭和37年3月30日付け文化財保護委員会地文建第25号により、現有地に移築を許可され、同年7月に文化財保護委員会の技術指導のもとに移築工事に着手、翌38年3月に完成しています。
なお、建物に附随している「棟札」には建造された期間や作業にあたった職人や家族の名前が記され、この「棟札付き」で国の重要有形民俗文化財に指定されています。(棟札は、旧大戸家住宅玄関(土間)に展示) 白川郷一円の民家は、南部の荘川地域は飛騨高山の系統に属し入母屋形式が多く、白川村及びその以北は主に切妻作りで、越中の職人によったものが多い傾向です。旧大戸家住宅もこれらの手によって造営されたことは棟札により明らかです。
また、平成22年4月には、「旧岩崎家住宅主屋(現:民俗資料館)」「旧遠山家住宅板倉」が国登録有形文化財として登録されました。平成22年7月17日に合掌村東側斜面の「ふるさとの杜」を益田造りの古民家や水車小屋、土蔵、かえる神社、棚田などを配置し、桜とモミジを植栽した「歳時記の森」を竣工しました。
場所 | 下呂市森2369 |
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見頃/開催時期 | |
営業時間 | 8:30〜17:00(12/31、1/1、2は9:00〜16:00) |
利用料金 | 入場料金:大人800円 小中学生400円 (団体30名以上 大人720円 小人360円) |
駐車場 | 200台(入場者は無料) |
問い合わせ先 |
・下呂温泉合掌村 TEL 0576-25-2239 FAX 0576-25-5304 ホームページ |
主要道路から | ◆中央自動車道/中津川ICから国道257、41号を経由して約52km ◆東海環状自動車道/富加関ICから県道58号を経由して約35km。井尻交差点を左折し国道41号を経由して約28km |
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公共交通機関 | ◆JR/名古屋駅より高山本線で下呂駅(約1時間30分)下車、大阪駅より高山本線で下呂駅(約3時間30分)下車 下呂駅から濃飛バス下呂交流会館行「合掌村」下車すぐ |
下呂駅から | ◆徒歩/約20分 ◆バス/約6分(公共交通機関参考) |